移住してみてどう??
いいなぁ大自然の中で子育てしてて。
移住する勇気私にはないなーー。
上記は、故郷から離れて(ちょっと大袈裟に言ってみる)私たちによく投げかけられるワード。そういう言葉を口に出すということは『自分には見えていない景色をこの人たちは見ているのではないか』という想像を私たちに抱き少しの羨ましさや自分もいつかしてみたい、などの希望が込められているのかな、と考えたりする。もちろんそんな夢見心地な毎日ばかりでは無いんだけれどね。
そしてその問いかけに私は、大抵の場合「毎日楽しんでいるよ。希望だった自然の中で子育てもできているし。ただ、もちろん田舎ならではの昔からの派閥や生活スタイルの違いに驚くこともあるし、その渦中に巻き込まれて嫌な思いもすることもあるよ。でも一番伝えたいのは、住めば100%都になるとは言い切れないけれど、どこでもやっていくんだ生きてくんだ、という気持ちを持って人にも場所にも向き合ってるから楽しいかな。」とおせっかいながらそう答えるようにしている。移住とか田舎暮らし云々の前に、行動を起こす時には情熱を燃やして燃料にしてるから、そこまでやり切って合わなければ方向をまた変更して燃料を燃やして前進すればいい。自分の人生の舵をどう切っていくかを考えて、パートナーと意見をすり合わせ、進む。今までも、ずっとそうして選択を繰り返してきた。
そう、こういう考え方の人間なので(もちろん若かりし頃はへなちょこメンタルでしたが)、結果『失敗』と思う事が少ないんだ、と気づいた。
移住前に営んでいた居酒屋のお客さんで同じ年齢の会社員の男の子と出会った。その男の子は長く会社勤めをしていて、転勤も受け入れて週末は趣味のサーフィンを楽しんでいた。勤続年数が短いということに結構コンプレックスを抱いていた時期があった私は彼の「一つのことを長く続けるという働き方」にも敬意を払っていた。
しかし、話せば話すほど彼は日々の仕事に不満を抱き、楽しくない平日を過ごした褒美に週末趣味を楽しんでいるという。そして本人も自分でも良くないと感じているルーティーンをこのまま続けて、本当に自分の人生これでいいのだろうか、と疑問をつのらせていたことが分かってきた。そしてある日ポロリと
「僕も仕事辞めて海のそばで自分の飲食店をやってみたいと思っているんです」と話してくれた。
それから何年も彼の夢を応援し、その彼とカウンター越しに人生のあれこれを話すことになるのだが、彼は夢を語り、仕事はつまらないという毎日。彼も自分の人生という船に乗り、毎日舵を切っている。
「そういう生き方うらやましいな。」と言われるが「何も行動しない」を選択して人生を操縦しているのは「彼」私は何度か彼に言った。彼は何か始める時、『ワード検索 ◯◯◯失敗』と調べてしまうんだと言う。私は彼の人生は全然失敗じゃないと思っている。でも彼は失敗をするという自分の未来を心配して動けなくなっている。彼と私の違いは何だろうか。
おそらく、情熱。じゃなかろうか。
失敗か成功かは、自分の心と思考が、決めている。
その舵をしっかり、きるんだ!毎日。